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中国の帰省ラッシュ 「数億人の大移動」

2012年01月19日

【新唐人日本2012年1月20日付ニュース】今年の旧暦新年は1月23日。世界最大規模の民族大移動と呼ばれる、中国の旧正月帰省ラッシュ。18日よりピークを迎え、全ての交通機関が混雑しています。

鉄道、長距離バス、空の便のいずれも満員です。旧正月前後の40日間で、延べ31億人がこれらの交通機関を利用します。

一方、実名制の導入は、切符の入手難に更に拍車をかけています。上海で働く河南籍の高さんは、不満を漏らします。

河南籍農民工 高英旭さん
「5時間並びました。5時間並んでも座席はありませんでした。ネットで購入するそうですが、私たちは知りませんでした。買い方も知りません。切符購入は あまりにも面倒です」

高さんのような出稼ぎ族にとって、ネット購入の手順も分からなければ、インターネットの接続環境もありません。

多くの旅客も、新しい購入システムには失望したと愚痴をこぼします。大学生の楊さんはシステムの不備を指摘します。

大学生 楊さん
「何度もログインしても20分でやっと入れます。入って “購入”を押すと回線が混雑していると表示されます。毎回ここまで来て、最初からやり直しです。その後 また20分待つのです」

また、ネット上で支払いが済んだのに、窓口にチケットを取りに来て、登録されていないと言われる人もいるそうです。

チケットが入手できない多くの人は、冷たい風に吹かれながらも、家族に会うためには、一縷の望みをもって駅で待つことも辞さないのです。

河北籍の学生 張風琳さん
「中国人なら みなこうでしょう。どこにいても正月は必ず家に帰ります」

中国人にとって、旧正月は最も大切な時で、また唯一の帰省の機会でもあります。多くの出稼ぎ族にとっては、正月休みは故郷に残してきた子供に会える唯一の機会です。

新唐人テレビがお伝えしました。


 

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